LJL開幕前全チーム解説【LJL 2018 Summer Split】

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今週の金曜日にLJL 2018 SummerSplitが開幕します。その前に、各チームの個人的な見どころ等を解説していきたいと思います。

PENTAGRAM[PGM]

ロースター 前シーズンからの変更
Top Paz なし
Jungle [KR]Once
Mid Ramune
ADC YutoriMoyasi
Support [KR]Gaeng
コーチ 34

PENTAGRAMは全レーナーの技術がこのリーグの水準よりも高く、そして他チームよりも高いマクロ面でこのリーグを4連覇している強豪チームです。
決勝では相手のDFMを3試合全て全くキルを与えずに優勝したシーンが印象的でした

見どころ
このチームは前季レギュラーシーズンでは15分までのゴールドの有利を+1273ゴールド、ファーストタワー獲得率は7割とどのチームよりも高く、序盤の有利を作り上げ、勝利へ持っていくことを得意としています。今シーズンではLCK Week1の試合時間が平均で約30分で終わるという短いゲームが多くなっています。PGMもメタの有利にあやかり、5連覇を獲ることが出来るのでしょうか?
[過去の戦績]
MSI 2018 14位/14チーム
LJL 2018 Spring Split 優勝
Worlds 2017 21位~24位/24チーム中
LJL 2017 Summer Split 優勝

DetonatioN FocusMe[DFM]

ロースター 前シーズンからの変更
Top Evi なし
Jungle [KR]Steal
Mid Ceros
ADC Yutapon
Support [KR]viviD
コーチ Kazu JOON

DetonatioN FocusMeはプロゲーミングチーム・DetonatioN Gamingが出来る基となった昔から存在するチームです。LJL設立初期は優勝を獲っていたのですが、現在はPENTAGRAMに王者の座を奪われています。

見どころ
Topレーナー・Eviは相手からソロキルを12回・ゴールド有利(~15分)を約500G作り上げ、アジア世界大会の日本代表にも選ばれるというこのリーグでも最高峰の技術を持っており、MidのCerosは前シーズンは新たなメタに順応出来ていない所がありましたがハイマーディンガー・ジグス等のメタになっていないチャンピオンを相手にBANさせるほどの実力者です。また今シーズンに加入したコーチ・Kazuも元々は2016年シーズンはDFMにアナリストとして加入しており、マクロ面の知識はリーグトップレベルとも言っても過言ではない程の知識があります。
ゲーム面でも、15分までのゴールドの有利は+1203GとPGMとほぼ同等の数値、ファーストブラッドの獲得率はおよそ6割とやはり序盤に有利を築けるチームです。PGMから今度こそ王者の座を奪還することが出来るのでしょうか?
[過去の戦績] LJL 2018 Spring 2位
LJL 2017 Summer 2位
LJL 2017 Spring 2位
LJL 2016 Summer 2位

Unsold Stuff Gaming[USG]

ロースター 前シーズンからの変更
Top apaMEN なし
Jungle [KR]Tussle
Mid Gariaru
ADC [KR]Gango
Support Enty
コーチ Pascal

Unsold Stuff Gamingは、優勝経験は全く無いチームですがLJL設立時からほぼ3位~4位に登り詰めている中堅チームです。SupportのEntyが日本代表のメインに選ばれるほどの日本人サポートとしては実力のあるプレイヤーであり、そしてADCのGangoはLoLの2014年のWorldsの優勝チームSamsung WhiteのサブのADキャリーとプレイヤースキルがとても高く、前シーズンのPlayer of the Matchで全プレイヤー中1位の4回を獲得し、またダメージもチームの約4割を占めるというチームのエースにもなっている程の実力者です。

見どころ
今シーズンはADCのGangoの得意チャンプ・ドレイヴンが現在メタとなってはいますが、ほぼBANされてしまうと考えられます。Springで多くピックしていたエズリアルも、現在では結構なナーフが加えられてしまっています。マークスマンがナーフを食らっている今、ADCをプロテクトキャリーとする戦術も海外リーグではあまり行われていません。それに加え、LJL設立時から存在している「USGは夏になると弱い」というジンクスもあります。この逆境をUSGがどう乗り越えていくのかが注目ポイントです。
[過去の戦績]
LJL 2018 Spring Split 3位
LJL 2017 Summer Split 4位
LJL 2017 Spring Split 3位
LJL 2016 Summer Split 4位

V3 Esports[V3]

ロースター 前シーズンからの変更
Top cogcog なし
Jungle [KR]Wyvern Smile
Mid Recap E hi
ADC Keymaker なし
Support [KR]GuGer Kazu
コーチ ionz・Awaker ionz

V3 Esportsは、去年のSummerにBurning Coreを倒し、今年のSpringから1部に参戦した新しいチームです。1部に参戦直後のチームは成績が振るわず、次シーズンは入れ替え戦に行くというジンクスはありましたが、そのジンクスを打ち破り、4位に位置することが出来ました。

見どころ
今回V3 EsportsはJG・Mid・Supportに変更を加えました。JGには前シーズン降格したRascal JesterからWyverN選手を、Midには前シーズンにLJLCSの姉妹チームに送ったRecap選手を、Supportには去年夏にLCK2部に降格したKongdoo MonsterからGuGer選手を迎え、今シーズンのLJLで戦います。Wyvern選手はガンクを得意としているとてもアグレッシブなジャングラーで、ダメージシェア率も17%と今年の春のジャングラーでは1位になっています。また、ファーストブラッド取得率も約42%と2位を獲っています。GuGer選手は2017春LCKの記録ですが、ワードを1分間に置く個数は1.58個とサポート中2位、ワードを1分間に壊す個数は0.48個で4位と視界管理に優れたプレイヤーであると言えます。
大幅な変更を加えたことからコミュニケーション面が心配ではありますが、大きな戦力をつけた今季のV3 Esportsに注目です。
[過去の戦績]
LJL 2018 Spring Split 4位
LJL 2017 Summer Promotion Series vs Burning Core 昇格
LJLCS 2017 Summer Split 2位

Burning Core[BC]

ロースター 前シーズンからの変更
Top Reiya(旧Sneaksnake) なし
Jungle [KR]Wilder
Mid Roki
ADC Haretti Akasi
Support [KR]Mocha Dara
コーチ Hope of Nation なし

Burning Coreは、2017年春に昇格したDetonatioN Risingを買収しLJL1部に参戦したものの、成績が振るわずに同年夏の入れ替え戦でV3 Esportsに敗北し降格してしまいました。しかし、今年春にはSCARZと合併しSCARZ Burning CoreとしてLJLCSに参加し1位通過、Promotion SeriesではRascal Jesterを倒し1部にまた舞い戻ってきました。ところが、直前にSCARZがLoL部門を休止、Burning CoreとしてまたLJL1部に挑戦することになりました。

見どころ
今回BurningCoreはボットレーンに変更を加えました。ADCには昨シーズン降格した7th heavenからHaretti選手、Supportにはトルコにてサポートとして活躍していたMocha選手が加入しました。Haretti選手は韓国語が出来るということで、2人のコミュニケーションが重要なボットレーンの安心感はあると言ってもいいでしょう。
またMidレーナーには過去RPG(現PGM)に所属していたRoki選手がLJL1部に復活しました。この選手は、当時ミッドレーンの皇帝とも呼ばれるほど強者だったCeros選手を上回るほどの実力の持ち主で、話題にもなりました。が、現在はファンネリング戦術によってミッドレーンがあまり重要視されていないこと、ボットレーンもメタに順応するかというところが不安な点、特にTopレーンはReiya選手が今シーズンいっぱいは務めないということから、新たなTopレーナーとチームでコミュニケーションが取れるというのかという点等不安な所がとても多く残されています。このシーズンをどうやって乗り切っていくのでしょうか?
[過去の戦績]
LJL 2018 Spring Promotion Series vs Rascal Jester 昇格
LJLCS 2018 Spring Split 1位
LJL 2017 Summer Promotion Series vs V3 Esports 降格
LJL 2017 Summer Split 6位

Crest Gaming Act[CGA]

ロースター 前シーズンからの変更
Top Nap なし
Jungle hachamecha
Mid [KR]Lavie
ADC Alps
Support [KR]Shield
コーチ Qoo

Crest Gaming Actは、2017年からLJLCSに参加してきたチームです。2017年春には入れ替え戦に参加したものの7th heavenに0-3で敗北。3回目の挑戦となる2018年春、LJLCSを2位通過し、入れ替え戦で7th heavenを3-1で倒し、ついにLJL1部で戦う権利を得ることが出来ました。

見どころ
前シーズンとはロースター変更無しとコミュニケーション面では不安な点が無いこのチームですが、やはり注目したいプレイヤーはTopレーナーのNap選手です。
2016年夏には当時2部だったRJを1部にけん引する程前々からプレイヤースキルが高かったものの、1部には姿を現しませんでした。が、ついに今回1部に昇格、そのままTopレーナーを務めることに。現在LJLのTopレーナーで強いと言われているEvi、Paz、apaMENにどれだけ立ち向かえるかが注目のポイントです。また、今シーズン唯一の日本人ジャングラーhachamecha選手がどれだけ他チームの韓国人ジャングラーに立ち向かえるのかというのも注目と言えるでしょう。
まだまだ1部での実力が未知数なCrest Gaming Actがどれだけ1部のチームたちに戦えるんでしょうか?
[過去の戦績]
LJL 2018 Spring Promotion Series vs 7th heaven 昇格
LJLCS 2018 Spring Split 2位
LJLCS 2017 Summer Split 4位
LJL 2017 Spring Promotion Series vs 7th heaven 敗北

まとめ

今回初めて昇格し参戦するチームが2チームという状態でリーグが始まります。今年もリーグ初期から存在するPGM-DFM-USGという3チームがそのままプレイオフに進むのか?それとも、他の3チームがプレイオフに参加し、新たな風を吹き込むのでしょうか?LJLは、今週の金曜日の14時から開幕です。